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コラム 信用取引とリスク

信用取引とは

信用取引とは、自身の口座にある資金や株式を担保として、自分の資産以上の取引を行うことです。担保付きでお金を借りるようなイメージですので、株式投資の指南書や多くのコメントでは、「信用取引は危ない」「信用取引はすべきでない」ということが書かれています。

もちろん、リスクリターンの観点が十分な分析ができていない銘柄や、ボラティリティが大きくコントロールが効きづらい銘柄で信用取引を行うのは危険です。一方で、大きなリターンを狙いに行くタイミングでは、信用取引はとても有効な手段ですので、自分の期待するリターンを踏まえて、付き合い方を考える必要があります。

ここで改めて信用取引とは何かを考えてみましょう。まず、株式投資において投資(ポジション)を増やすことは、リスクとリターンを大きくする行為です。自分の現金の範囲で投資を行っている限り、上場廃止寸前の銘柄を扱うなどの特殊ケースを除き、マイナスの最大値はせいぜい数十%程度です。一方で信用取引では、扱う額が自分の資産より大きくなりますので、レバレッジをかけた分、マイナスの最大値が1.5倍、2倍と拡大していきます。ですので、マイナスを最大値にしないよう、『損切』とセットで信用取引が語られることが多いです。

信用取引のリスク

では信用取引で具体的にどのようなリスクがあるのか、私の過去の失敗を振り返ってみようと思います。私の2018年初頭ごろの投資スタイルは、常に資産の0.5倍程度の信用ポジションを持ちつつ、相場の下落時には資産の1倍程度まで信用ポジションを膨らませるというものでした。

2018年は1月ごろに日経平均が24,0000円をつけたものの、その後3月には20,500円程度まで急激に下落し、銘柄を問わず大半の株式の株価が下落しました。最初は信用枠を使って買いに回っていたものの、徐々に自分の資産に対して信用ポジションの比率が大きくなっていき、いくつかの銘柄を手放さざるを得なくなりました。ここで手放した銘柄は、日経平均が23,000円へと戻っていく過程で元の株価水準に戻りましたので、持ちきれなくなって手放すことさえなければ、マイナスが発生することもなかったのです。

ここで大きく資産を減らしてしまった私は、マイナス分を取り返すべく、懲りずに信用取引でレバレッジをかけ続けます。この際は「信用取引自体が危ないわけではなく、日経平均の下落時に買い向かうことが危ない」程度にしか考えておらず、資産に対して0.5倍程度の信用ポジションは持ち続けていました。また、レバレッジを最大化するために、いくつかの銘柄に絞って集中投資をしていました。

そこに、2019年1月の日経平均急落があり、22,000円近かった株価が、19,000円程度まで急落します。この際は信用ポジションを増やすことはしなかったものの、資産が減っていくため、徐々に資産に対する信用ポジションの比率は高まっていきました。最終的に追証(追加の証拠金を入れないと全ポジションを強制的に決済される)寸前まで行き、再び自信のある銘柄をも手放すことになりました。なおその1日が底でしたので、その日を耐えきれば、再び多くの銘柄が元の水準を回復するはずでした。

結果として、2018年から2019年初頭で、私の資産は最大時の1/3くらいになりました。
これで完全に懲りた私は、1431リブワークを除き、徐々に信用ポジションを解消していきました。リブワークだけは、下値が限定的かつ近い将来マザーズに行って暴騰すると信じてレバレッジをかけ続け、幸いにも資産の回復に貢献してくれました。

現在の信用取引の考え方

以上を踏まえ現在では、①基本は信用取引は使わない、②決算発表などの水準訂正タイミングかつ下値リスクが小さい場合のみ信用取引を使う、という方針にしています。
私は投資仮説が外れた際は容赦なく損切りできますが、需給が悪化した場合の損切りは得意でないので、こういった方針にしています。

今回であれば、極めて下値リスクの小さい7607進和と、リスクがある程度抑えられている一方で暴騰の可能性がある1401エムビーエスに絞って信用取引を使っています。
もちろん信用取引の総額は、過去の失敗を踏まえコントロール可能な範囲に抑えており、仮に相場全体が暴落しても持ち続けることができる水準にしてあります。

とはいえリスクがあることには変わりませんので、一切信用取引を使わないというのも手です。信用取引がなくとも、年間で20%のリターンを得ている人は多々いますので、自身の目線と合わせて信用取引と付き合うことが肝要です。

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