ファンダ分析で中小型お宝株探し

中小型株の銘柄分析と定点観測をします。

中小型株お宝銘柄探し 1401 エムビーエス

サマリー

エムビーエスは、自社オリジナルのコーティング剤を武器としたリフォームで、山口から全国に事業を拡大しており、着実に売上と利益を伸ばしてきた銘柄です。しかしながら、自然災害の影響もあり2018年度に利益成長が止まったことで投資家の信頼を失い、株価がジリジリと下降しています。

そのため10/11の1Qの四半期決算で投資家の信頼を取り戻すことができれば、再び以前の株価水準を回復し、大きなリターンが得られます。その可能性は決して低くなく、また仮に1Qがそこまで振るわなかったとしても、下値余地は限定的なため、リスクリターンの観点ではリターンの方が大きいタイミングではないかと思います。

投資戦略としては、基本に忠実に、コントロールできる範囲で現物を持ち、業績が振るわなければ即撤退が望ましいと思います。おそらく逃げ場はあるはずですので、機動力があれば、ローリスクで勝負できると思います。

ファンダ分析①事業内容と成長性

エムビーエスは、自社オリジナルのコーティング剤を使ってリフォームを行う、リフォーム事業者です。オリジナルのコーティング剤があることによって、小規模なリフォーム事業者ながら10%近い営業利益率をコンスタントに出し続けています。

エムビーエスのコーティング剤はNEXCO西日本との共同開発や、パシフィックコンサルタンツとの共同開発で開発されており、建物以外に高速道路や鉄道のリニューアルにも利用されています。直近では東証一部の鉄道専門の工事事業者である東鉄工業と一緒にT-ONE工法というものを開発しており、鉄道会社からの引き合いが期待されます。

これまでは、未進出エリアへの積極的な支店展開により、2013年度から2017年度までは年平均10%以上の増収増益を実現してきましたが、2018年度は西日本豪雨の影響もあり、売上10%増ながら利益が横ばいとなってしまいました。2019年度は、過年度の成長分も含めて、40%の増益予測を出しましたが、市場の信頼は回復できておらず、株価には反映されていません。

今後も支店拡大の余地は残っており、現在22店舗の支店を2022年度までに50店舗に拡大するという野心的な目標をエムビーエスは掲げています。営業網の拡大に加え、上記のT-ONE工法のような技術面の拡大により、成長が期待されます。

なおリフォーム産業については、下記のような書籍で全体像をつかんでおくと、自分なりの投資戦略が立てやすいのではないかと思います。

ファンダ分析②株価水準・割安度

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チャートは引用/転載自由の株ドラゴンさんにお借りしています。

エムビーエスの株価が840円前後という水準は、2018年度のEPSベースでPER20倍、2019年度の予測EPSベースでPER18倍です。毎年利益が10%成長する企業として見たときには割安な水準、すなわちエムビーエスが成長軌道に戻ると考えるのであれば割安な水準と判断することができます。

なおチャートでは、エムビーエスが4月に一度大きく上昇し、元の水準に戻った後じりじりと下げ続けていることがわかります。これは、4月4日に特許取得のIRが出て暴騰したのち、4月の四半期決算で営業利益が前年割れとなっていたためです。半期では上方修正もありうる水準で推移していたため、投資家の失望は大きく、その後に前述の通り本決算を迎え、営業利益40%増の来期予測を出すも、売られ続けています。

なお2018年度の営業利益については、西日本豪雨の影響のほかに、第三四半期に「ナショナルチェーンの獲得に向けた戦略的受注」というコメントがありました。しかし、その後進捗が語られることは一切なく、そのあたりも投資家の失望を招いています。

株価上昇トリガー・投資戦略

エムビーエスの株価上昇のトリガーは大きく、四半期決算における年間予算の進捗度を踏まえたPERの水準訂正と、過去に開発した特許関連の受注、新規の特許申請、タイへのスケルトンコーティング展開関連のニュースなどが考えられます。
なお、あくまで数字のトリックですが、2019年度の第一四半期は、問題が起こらない限りかなり高い増益率が出るはずです。これは、2018年度の第一四半期が西日本豪雨の影響で前年割れの決算だったためです。

  • 四半期決算(10/11)のPER見直し:エムビーエスはここまでだいぶPERを切り下げてきていますので、四半期決算発表で再び成長軌道に戻ったことが確認されれば、PERの見直しが起こる可能性は高いです。また今回の四半期決算では上述の通り、ぱっと見はすごく高い増益率に見えるはずです。

  • 特許関連の受注:過去に特許を取得した対象物管理サーバ及び対象物管理システムの特許や、東鉄工業のT-ONE工法など、まだ具体的に実績の見えていないものがエムビーエスにはいくつかあります。これらがビジネスとして立ち上がることが見えてくると、PERの見直しが起こる可能性があります。

  • タイへのスケルトンコーティング展開関連のニュース:エムビーエスは昨年、JICAの中小企業海外展開支援事業 案件化調査に採択されており、スケルトン防災コーティングのタイへの展開可能性について検討がされています。
    この調査の結果として、タイへの進出が可能ということになると、期待によってPERの見直しが起こる可能性があります。

これまで書いてきました通り、10/11の四半期決算でどういう数字が出てくるかが、エムビーエスへの投資の当面のマイルストーンになります。私の期待としては、もちろん増益基調に戻してくれると信じていますし、仮に進捗がいまいちでも、大きなダメージは追わないのではと思っています。既にに市場の期待値はだいぶ下がっておりさらなる下降余地は限定的ではないかということ、加えてっと見の増益率は高く見えるため、逃げ場が提供されるのではないかということが根拠です。ですので、ここは数量を増やして決算を待ち、期待以下の決算であれば損切、期待通りであれば増やした分を利確して、元からの分は継続保有で行きたいと思います。

ただし、エムビーエスは私にとってかなり思い入れのある銘柄であり、やや主観性の高い分析となっている可能性があることはご承知おきください。

その他のリスク

2019年も、2018年同様に豪雨が発生しています。今回は九州なので、西日本に比べるとエムビーエスへの影響は小さいと考えられますが、仮にエムビーエスが前回の豪雨から何も学んでいなければ、今回の決算も悪い可能性はあります。

以上、エムビーエスの銘柄分析でした。
こちらの株価の推移については10月24日頃に定点観測記事を出します。

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